「あがり」を克服するためには、どんな言葉を自分に投げかけるか?ということもとても重要です。
「あがり」で悩んでいる人は、失敗をすると「どうして自分はこんなにダメなんだろう。」、「こんな恥ずかしい姿を見せて、きっとまわりから馬鹿にされているだろうな。」などと自分を悪くとらえ、卑下してしまいがちです。
しかし、実はこれらの否定的な言葉は、自分の成長を妨げてしまうのです。
心理学の実験で証明されている言葉の力
心理学でこんな実験があります。
AさんとBさんの二人組になります。Aさんは、片腕を肩からまっすぐ横に(地面と平行に)伸ばします。
Bさんは、Aさんの腕が挙がらないように、その上に手を当てて押し下げます。逆にAさんは、Bさんの押し下げに抵抗し、上に押し上げます。その時の力の強さを覚えておいてください。
一旦力を抜いて、Aさんは、「私は何をやってもうまくいかない」、「気分が落ち込む」、「悲しい」、「最悪だ」などと否定的な言葉を何個か声に出して唱えます。
その後、先程と同じようにAさんに腕を押し上げ、Bさんに腕を押し下げてもらいます。
すると、なんということでしょうか!!Aさんがいくら力を入れても、先程のように腕が上がらず、Bさんは簡単にAさんの腕を押し下げることができるようになります。「否定的な言葉」を聞いたAさんは、腕に力が入らなくなってしまうのです。
逆に今度は、Aさんに「私は何でもできる」、「いい気分だ」、「明るい」、「最高だ」などと肯定的な言葉を何個か唱えてもらいます。そして、また同じようにAさんに腕を押し上げ、Bさんに腕を押し下げてもらいます。
すると、なんということでしょうか!!今度はBさんがどんなに力を入れても、Aさんの腕はどんどん押し上がっていくのです。「肯定的な言葉」を聞いたAさんは、腕により強い力が入るようになったのです。
肯定的な言葉を自分に投げかけることにより、「あがり」を改善
心理学の実験結果で、自分にどんな言葉を投げかけるかによって、出せる力がどれだけ違ってくるかは証明されています。
これと同じように「自分はできるぞ」、「今回もうまくいくぞ」などと肯定的な言葉を自分に投げかけると、人前で話す時も、より強い力が発揮できます。
逆に否定的な言葉を投げかけていると、力が抜けてしまいます。そうなれば、もし練習をして上達しかけていたとしても、結果的に成功を妨げてしまうことになりかねません。
自分にどの様な言葉を自分に投げかけるかについては、気をつけたいものです。
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できるだけたくさん話す練習していただき、「実践→フィードバック→気付き→改善(実践)」を繰り返すことで、あがりの改善・話し方の上達を目指します。
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話し方やあがり対策は、実践してこそ成果が出ます!