東京話し方教室 講師の三原です。今回のブログでは「スピーチは原稿を読まないで、自分の言葉で伝える」についてご紹介いたします。
原稿を読もうとすると棒読みになってしまいます
短いスピーチでは、原稿を読まないことをお勧めしています。
原稿を読むと、「伝える」言葉ではなく、「文章を読む」棒読みにになってしまうからです。
棒読みの話は聞いている人には、響きません。
聞いている人は、「自分に話してもらっている」と感じると、より「聞こう」という気になります。
話をより深く感じるようになります。
結婚式の祝辞スピーチの時に、棒読みだとどうでしょうか。
気持ちが伝わってこない気がしませんか。
気持ちのこもった話をするためには、一度、原稿から離れてみることをお勧めします。
原稿を読まなくて済むようにする方法とは
話しの流れを覚えてしまって、原稿を見なくてもわかるくらいまで、話す練習をします。
この時、言い回しは固定しないで、その時によって変わって結構です。
とにかく、原稿を見なくても、「伝えたい内容」を話せるようにまで繰り返します。
このような練習も、「話し方教室」で可能です。
「内容を覚えるなんてとてもできない」と思われるかもしれませんが、3分~5分のスピーチなら、繰り返せば、覚える事ができるはずです。
普段の話しでも、それくらいの話を思い出しながらしているはずですから。
覚えるのが難しいと感じるのは、一言一句覚えようとするからです。
話しの大まかな流れを覚えるつもりで取り組むとよいでしょう。
話しの内容を覚えていると、しっかりと相手に向かって話しかける余裕ができます。原稿を読むと、相手を見ながら話す事ができませんので、どうしても届ける対象がぼやけてしまいます。
しっかりと伝える対象を意識できると、「気持ち」がしっかりと届くようになります。
結婚式のスピーチでも、自分に向かって、話しかけてくれていると感じている方が嬉しいものです。
原稿を見ていないために、細かい部分で言い間違ったり、詰まってしまたりすることはあるかもしれません。しかし、それらの些細な事よりも、気持ちがしっかりと伝わるメリットの方がはるかに大きいです。
「原稿」に頼ることで、自分の良さや気持ちが伝わらないのは、もったいないことです。
ぜひ、自分の気持ちをしっかりと伝えてあげてください。
筆者情報:東京話し方教室 講師・三原