第一印象が重要・挨拶は丁寧に
東京話し方教室 講師の三原です。今回のブログでは「コミュニケーション能力を上達するための3つの方法」についてご紹介いたします。
コミュニケーションがどうも苦手という人は多いでしょう。
しかし人と関係を構築するためには何よりも話をしなければなりません。コミュニケーション能力を上達させるために重要なのは、第一印象です。コミュニケーションが苦手な人を見てみると、第一印象が悪くなって、周りからとっつきにくいと思われる傾向が見られます。第一印象は長くても2分で決まるという心理学者もいます。
ということはファーストコンタクト、通常は挨拶が重要になります。挨拶がきちんとできれば、その後のコミュニケーションも取りやすくなる可能性が高くなります。
挨拶をするにあたって、ポイントがいくつかあります。
挨拶をするときに相手がにこやかな表情をしているのと怒っているような表情をしているのでは、印象も大きく変わってくるでしょう。
やはりにこやかな表情をしていた方が話しやすいはずです。
しかし時にはイライラしたり落ち込んだりすることもあるはずです。
そのようなときにイライラが表情に出てしまうと、せっかくのコミュニケーションのチャンスをみすみす失ってしまいます。
もし精神的なコンディションが悪くても、意識的に口角をあげてみましょう。こうすれば、にこやかな表情に変わっていきますし、やさしい印象になります。
そしてあいさつの基本として「語先後礼」という言葉があります。これはまず言葉であいさつをしてからお辞儀をすることです。
この語先後礼によって、相手に好印象を与えるといいます。
多くの人は、挨拶の言葉とお辞儀を同時のタイミングで行うことが多いです。
しかしアナウンサーを見てみましょう。「おはようございます」と言ってから頭を下げているはずです。
同時に行ってしまうと、挨拶をしたときに下を向く格好になります。ということは地面に向かって挨拶をしているのと事実上一緒です。
これでは相手に挨拶をしていることがうまく伝わりません。
語先後礼を行っている人は少ないので、これだけでもかなり第一印象をアップできます。
口下手はコミュニケーション能力が上達しない?
コミュニケーション能力を上達させたいけれども自分には無理と思っている人も多いでしょう。
その理由を聞いてみると「自分は口下手だから」という人は多いです。
確かにある程度のトーク力がなければ、コミュニケーション能力を上達させるのは難しいかもしれません。
しかしお笑い芸人のような話術がないとコミュニケーション能力が付かないわけではないです。
この部分を勘違いしている人は少なくありません。
コミュニケーション能力を上達させるためには、自分が何か話をするのではなく相手の話を引き出すスキルを身に着けることが大事です。
初対面の方と話をするのが苦手という人は多いでしょうが、これはある意味当然のことです。なぜなら相手の情報がほとんどない中で、相手が楽しめそうな話をするのは難しいからです。
しかし相手の話を聞くのは、それほどトーク力は必要ではないですし、性格に左右されることもないでしょう。
相手の話を聞いていろいろな情報を引き出していけば、自分の個性をそれほど前面に出す必要はないです。
しかも様々な話題が出てくるので、会話に困ることもないわけです。
共通点を見つけよう
相手から話を聞き出すことがコミュニケーション能力の上達に大切であると先ほど話をしましたが、もう一つ「ラポール」を築きやすいというメリットもあるからです。
ラポールとは簡単に言えば、相手との信頼関係です。
そのラポールを築くためには共通点を見つけることが大切だと言われています。
例えば会話をしていて、出身地が一緒だったとします。
そのことが分かれば、一気に相手との距離感が縮まるでしょう。
「あそこのお店行ったことある?」とか「私の実家はあそこの角を曲がったところにあって」という話も出てきて結構盛り上がるはずです。
別に地元が一緒でなくても、学校が一緒でもいいでしょうし、趣味が一緒でも構いません。何か共通することがあれば、それを話題にすると話は結構続くものです。
ですから初めての人と会話する場合には、何か自分と相通じるものがないのかうかがっていくといいでしょう。
何か共通の話題を見つけられれば、距離が近くなって信頼関係を構築しやすくなります。
常にラポールを築けるかというと、そうならないこともあるでしょう。
その場合には、何かその時々の話題を題材にしてコミュニケーションをとってみるといいでしょう。
会話上手な人を見てみると、いろいろと情報をストックしている傾向が見られます。例えばテレビのニュースを見る、新聞・雑誌を見て最新の情報や話題を入れておくのです。
最近話題になっている話であれば、相手も知っているので会話もつながるはずです。
また相手が知らなかったとしても、知的好奇心を人間は持っているので「それってどんな話なのですか?」と聞いてくる人もいるでしょう。
興味を持ってもらったことについて詳しく説明することで、会話が弾むことも少なくありません。