あがり症の対策とは


 

あがり症とは


東京話し方教室 講師の三原です。

今回のブログでは「あがり症の対策とは」についてご紹介いたします。


大勢の人前で挨拶をする時に足がガクガクする、上手く話せない、声がうわずってしまう、頭が真っ白になってしまうなどの経験がある人は少なくありません。


これらの症状はあがり症と呼ばれるもので、自分ではなかなか治すことは難しいです。しかし、これらの症状を克服し、大勢の人前でも普通に話せるようになりたいと思っている人も多くいます。


そこで今回はあがり症対策について紹介します。


まず、あがり症とはどんなものかについて説明します。あがり症は一般的には病気ではありません。


しかしあまりにも精神的ストレスがかかり、人と関わることが怖くなってしまうと日常生活に支障がでて社交不安障害と呼ばれる病気になってしまう場合があります。


人は緊張すると交感神経が刺激され、心拍数や血圧、体温などが上昇します。


これらが上昇することで頭に多く血液が行ってしまい頭が真っ白になってしまったり、顔が火照ったり、動悸息切れ、筋肉の緊張などの症状が起こりやすくなります。これがあがると呼ばれるもので、リラックスしている時は逆に副交感神経が働くので体温が低下し、血圧の上昇を抑えてくれるのでとても落ち着いた状態でいられます。


このようにただ人前で上手く話せないのではなく、体の仕組みで緊張しやすい人のことになります。


人前で話をする時はある程度緊張する方が実力以上のものを発揮することができる人もいるでしょう。


しかしあがり症の人は実力があるにも関わらず、緊張を上手くコントロールできないので実力を発揮することができずとてももったいない状態です。


ですが、一度緊張をコントロールできるようになると驚くほど対策の効果が見られ、今までの苦労が嘘のように感じることがあります。


あがり症の原因とは


あがり症になりやすい場面を考えると、大勢の人前で話す時、初めての人と話す時、新しい環境になった時など普段の生活でなかなか経験しない場面に多く起こります。


これは環境に慣れていないため、どうしていいか分からないなど場慣れしていないことが原因の一つです。


大勢の人前でスピーチをすることはあまり経験できることではないので、仕方がないことなのかもしれませんが、慣れない環境では余計に緊張しやすくなってしまいます。


そしてたくさんの人に見られているというプレッシャーが失敗してはいけない、上手く話さなくていけない、自分をよく見せたい、恥をかきたくないなど自分自身を良く見せようとしてしまう自意識過剰な部分も原因となっているケースが多いです。逆に、自分は自分とありのままの自然な状態で話せる人はあがり症にはなりにくいようです。


そして何度もあがり症になっている人は、またあがってしまうからやりたくないなどの苦手意識も出てきてしまいます。


スピーチは自分の話を相手に理解し、共感してもらうことが大切ですが、伝えることではなくどれだけ上手く話すかばかり考えて何度も同じことを話したり失敗してしまうこともあります。


緊張や失敗を恐れるあまりどんどん自分を追い込んでしまい、さらに緊張するという負のスパイラルがあがり症の人特有の状態です。


このような状態を治すには早い段階であがらないように対策をする必要があります。


あがり症の対策方法とは


自分でできるあがり症の対策で一番簡単な方法は、たくさん練習することです。


大勢の人前で話す練習はそうそうできるものではありませんが、話す内容を一人で何度も繰り返しやることは可能です。


話す内容を紙に書きだし、何を伝えたいのか、何を話したいのかをじっくり考えてから文章にします。


そしてその文章を体が覚えるまで何度も何度も声に出して練習します。


声に出さず見るだけの練習をする人もいますが、実際声に出して読むのと、頭の中で読むのには差があります。実際声に出すと頭で考えているよりも難しく感じると思います。毎回必ず声に出して読む方が効果的です。


本番での対策は、必ず事前にストレッチをするようにします。


体が硬くなってしまうと緊張しやすくなってしまうので首を回したり、手や足をブラブラさせてみたり、誰もいないようならジャンプなどをして体を柔らかくほぐすことも大切です。


体が硬くならないような対策ができれば血圧の上昇なども防ぐことができるのであがりにくくなります。


腹式呼吸を取り入れる対策は、緊張すると呼吸が速くなりがちなので、深呼吸をし落ち着かせる方法、腹式呼吸をすることで話しやすい環境を作る対策も可能です。そして一番大切な対策は、あがらずに過ごせた成功体験を積み重ねていくことです。


いつも失敗ばかりと落ち込んでいるとどんどん緊張してしまうので、あの時は上手く話せたなど全てを完璧にできなくても自分自身を褒めてあげることが自信につながります。


自信を持てるようになると人と話すことが楽しくなり、人前で話すことにも抵抗が少なくなってきます。


自分だけではあがり症を直すことができないと感じる人は、話し方教室などを実施している事業所もあるので、そのような所を利用することも一つの方法です。


このように少しずつ対策をすることで誰でもあがり症を直すことができ、緊張することなく話せるようになります。

 


筆者情報:東京話し方教室 講師・三原




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