あがり症などで悩む人が話し方を上達させる方法とは

東京話し方教室 講師の三原です。今回のブログでは「あがり症などで悩む人が話し方を上達させる方法とは」についてご紹介いたします。

話し方の上達法に悩む人とは

自己紹介や発表会、就職試験での面接、プレゼン、結婚式のスピーチなど、人生において人前で話す機会は結構あるものです。

成長とともに徐々に慣れていくのが普通ですが、人前に立つとどうしてもあがってしまって、思うように話せないことに悩んでいるという人も少なくありません。

いわゆるあがり症とよばれているものです。深刻な悩みを抱えている人のなかには、心療内科などに通院して社会的なコミュニケーションに障害があるとして服薬治療を受ける方もいますが、あくまでも対症療法※であって根本的な克服にはつながらないことがほとんどです。

そもそもあがり症とはどういった事しょうか。日常的な会話には支障がないのに、人前に出ると極度に緊張してしまい、人の視線が気になって赤面したり、おどおどしたりしてしまって、言いたいことが思うように言えなくなってしまうことです。

強迫神経症のひとつともなりますが、昔から恥の文化が基盤となっている日本では、あがり症で悩んでいる人は少なくありません。

人見知りや人に対して気を遣うという行動は誰にもみられるものです。

成長や経験とともに徐々に緩和されていくものですが、これが極度に強くなり、人に変にみられるのではないかという不安から身体的な症状として慢性的に起こるのがあがり症なのです。

恥の文化だけでなく、昔から集団行動を重視する傾向が強く、皆と同じであることを良しとする日本人は、自分の特異な言動で人間関係が崩れることを極端に嫌う傾向があります。

あがり症は、極端な対人不安がその根本にあるといえ、他人を意識し過ぎるがゆえに起こるものでもあります。

心の緊張を解きほぐし、いつもと変わらない状態で話せるように訓練することで話し方は上達していきます。

あがり症の原因と克服法

話し方の大きな障害となるあがり症は、生まれつきの性格によるものではありません。

しかし、性格からくる心の在り方があがり症を引き起こす要因になっていることは確かです。

人前で失敗したくない、恥をかきたくない、人によく思われたい、など、自分に鎧をかぶせて飾りたてようとする過剰な自意識が原因となることがあります。

また、そんな人ほど失敗をすると極端に落ち込み、自己嫌悪に陥って、悪循環の連鎖となり、必ず失敗していまうという強い思い込みが生まれるようになっていってしまいます。あがるということは、本来の自分以上のよくみせようとする心の現われでもあるのです。

見せかけの姿をよくすることにとらわれえず、ありのままの姿のまま話そうとすれば、心のひずみが消えて伸び伸びと話せるようになり、自然と話し方も上達します。
あがり症が原因で人前で上手く話せない経験をしてしまうと、そのような場を回避してしまうことがほとんどです。それが原因で抑うつ状態となり薬物治療に頼る人もいるかもしれません。

服薬によって一時的な心の安定を図ることができても話し方の問題が解決するわけではありません。上達しない方のほとんどが、人前で話す機会を避けて話す機会を自ら失っているのです。

英会話のレッスンやスポーツの練習のように、経験を積むことが上達する唯一の方法です。

勇気をもって一歩を踏み出し、自ら人の中に飛び込んで話すことから逃げないようにすることが大切です。

そのためには、どのようにしたらあがり症を克服できるか、効率的で効果のある練習の方法とはどんなものかを知るために話し方教室に通うことをおすすめします。

話し方教室を活用して克服する

人前で話す練習は、周りの自分以外の人が存在しないとできないことです。

話し方教室は、自分と同じ悩みを持ついわば仲間同士でコミュニケーションを図りながら、力量を高めていく場所です。失敗したからといって、白い目で見たり、笑ったりする人は誰もいません。劣等感や心の痛みなどをよく知っている仲間と一緒に練習できる環境なら、ストレスを感じることも少なくなります。

また、あがり症の原因や克服法に関する知識を得られることで、客観的に自分を見つめなおすことも可能です。

あがり症を克服するためのトレーニングやリレースピーチ、即興スピーチなど、効率的で効果の得られるプログラムで行う実践によって体全体で話し方を覚えることができ、知らないうちに上達することができる可能性があります。

話すことに苦手意識が強い方にとって、話す機会が多いレッスンはストレスが多いものとなるかもしれませんが、徐々にレベルをあげていくことで慣れることができます。

レッスンの内容や無料体験の有無などで自分に合った教室をみつけることが大切です。

人前で、あるいは初対面の人とうまく話すことができないという悩みは、大きなコンプレックスとなります。なるべく目立たないようにしようとするあまり、ビジネスチャンスや大切な人とのコミュニケーションをする機会を逃し、人生設計や生き方を消極的で誤ったものに導いてしまうこともあります。

人前で緊張してしまって何もできなくなる、どのように話をまとめて伝えればいいかがわからない、スピーチがとにかく苦手である、など、悩みは人それぞれです。自分だけと思っている悩みを理解してくれて適切なアドバイスをしてくれる話し方教室は、凝り固まった心もほぐしてくれるものとなるでしょう。

 

筆者情報:東京話し方教室 講師・三原
 
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