「うまい話を作る事ができない!!!」
と悩まれている声をよく聞きます。
そして、何とか工夫して、丁寧に詳しく話そうとされます。
しかし、それらの方に共通してみられる傾向は、
「話が長くなってしまう」
ということです。
丁寧に話そうとするのですから、その分話が長くなってしまうのです。
皆さん、人の話を聞いていても、本を読んでいても、集中が切れてくることありませんか?
「寝不足であったり」、
「仕事で疲れていたり」、
「心配事があったり」
したときに人の話を集中して聞いていられますか?
とても、しっかりとは聞いていられないのではないでしょうか。
「うまく話したい」と思っている人は
うまい話→「詳しくわかりやすい話」
うまくない話→「説明が足りていない話」
と思われる方が多いのではないでしょうか。
しかし、詳しく分かりやすい話の他に
シンプルで分かりやすいという分野があります。
「詳しく分かりやすい話」が分かりやすいのは、相手がしっかりと全部聞いていることが前提です。
そして、「シンプルでわかりやすい話」というのは、相手の集中が落ちていても分かりやすい話なのです。
話をいつも集中してきていられない以上、「シンプルで分かりやすい話」の方が圧倒的に理解される確率が高いです。
「詳しくわかりやすい話」は聞かれていなければ、途端に分かりにくくなってしまいます。
話し方教室に来られる方は、なるべく早く、分かりやすい話がしたいと思っているでしょう。
そのためには、まず話をシンプルにする事から取り組むことを勧めています。
話が長くなってしまう方の多くは、自分の話が長いことをあまり意識されていません。
自分の話の録画を見て、さらにシンプルにした話しと聞き比べて、初めて実感されることが多いのです。
それだけ、話をシンプルにするということは難しいです。
たとえ自覚しても、話しているとついつい丁寧に長くなってしまいます。
よほど、「シンプルにする事」に集中して話さないと短くはなりません。
しかし、「話しをシンプルにする」だけで解決できる問題がたくさんあります。
まず、シンプルな話の方が作りやすいです。
そして、覚えやすい。
覚える分量も減るので、思い出すことへのプレッシャーも減り、あがりにくくもなると言えます。
相手のことを見る余裕も出てきます。
その場でも話が作りやすくなります。
相手にも聞いてもらいやすくなります。
そして、なんといっても言いたいことが、確実に伝わりやすいということです。
人間、相手が自分と同じ共通認識を持っているとは限りません。
むしろ、自分と違う認識をもって、全く違うことを考えている方が多いでしょう。
シンプルにすることで、そんな相手に対しても、言いたいことだけは誤解なく、確実に伝わりやすくなります。
コミュニケーションの目的である「伝わる」が達成できるわけですから、これ以上の優先事項はないのではないでしょうか。
寝不足の方にも、
疲れている方にも、
心配事をかかえている方にも、
伝わりやすい
相手のことを考えた
シンプルな話
実践してみてはいかがでしょうか?