滑舌の悪さは実はそんなに目立たない
東京話し方教室 講師の三原です。今回のブログでは滑舌についてご紹介いたします。
話し方教室に来られる方で、自分の「滑舌の悪さ」を気にする方は非常に多いです。
「はっきりと発音できていない。」
「言葉が聞き取りにくい」
と思われているのです。
しかし、実際には「滑舌」に関しては、それ程目立っているわけではありません。
それは、そもそも多くの方が、はっきりと「滑舌よく」発言できているわけではないからです。
アナウンサーのような、はっきりとした発音ができる人など、ほとんどいないはずです。
しっかりと日常的に発生のトレーニングでもしていない限りは、そうそうきれいな発音を維持できないでしょう。
つまり、ほとんどの方は元々、はっきりとした発音などできていない状態だということです。
それが普通だから、自分では滑舌が悪いと思っていたとしても、周りからは目立たないというわけなのです。
言葉が聞き取れる程度の滑舌は個性としてとらえられます
滑舌が気にされるのは、言葉が聞き取りにくい時です。この場合は、改善を試みる必要があるでしょう。言葉が聞こえないと話していることが伝わらず、目的が達成できないからです。
言葉が聞こえている程度の、滑舌の悪さは、聞いている方はほとんど気にしないでしょう。
言葉が聞き取れる程度の滑舌であれば、それはただの個性としてとらえられるからです。
もっとも、滑舌をより良くすることは、当然プラスにはなります。
しかし、「話しがうまくなる」、「あがりを改善させる」という観点からは、優先事項ではありません。
「滑舌が悪い」と思い、そこに意識が行くとします。すると、話していてもそのことが気になってしまい、自信を持てません。
「言葉が聞こえれば、聞いている人は滑舌についてはそれほど気にしない。」
と認識して、他の優先事項に集中して取り組みましょう。
滑舌よりも「話し方」や「伝える気持ちの強さ」が大切です
そして、たとえ滑舌が悪かったとしても、「話し方」や「伝える気持ちの強さ」で大分伝わりやすくなります。
滑舌は1日、2日で改善されるものではありません。「話し方」や「伝える気持ちの強さ」を工夫するほうが、早く「伝わる」は話ができるようになります。
滑舌だけにこだわらずに、柔軟に考えてみましょう。