若田光一さんは汲み取り屋さんになりたかった

ウチの修了生って、本当に色んな方いらっしゃって、NHK関連もおいでです、そのNHKですが、今朝、若田光一さんhttp://inacrux.com/all/497530423744815104出ていらっしゃいました。

余りにいい話で、私はもっと知りたいと番組終了後WIKとか見てみたのですが、全く載ってなく、どうも今回のトークで初出のよう。

「汲み取り屋」で引いてみたら、ヒットしたのが上のURLで、今朝のトークがツイートされたページ?

そこに、何人もの人が「話し方がいい」「いい話で不覚にも泣きそうになった」「泣けてきた」と。

私はそれを読んで非常に納得。

やっぱり、あんな話し方に皆は憧れ、あの話は泣ける程いい話だったんだなと。

大勢の皆さんと私も全く同じ感覚だったことにも再び感動しますが、そのお話を書きます。

 

光一さんのお母様の語られたエピソードです。

若田さんは小学生の低学年の頃ザリガニ捕りに夢中になって、真っ暗、門限も忘れ、お父様にこっぴどく叱られたそうです。

でも又ザリガニ捕りに出かけるその自転車の籠に近所の人にもらった大きな時計が入ってる。

どうして?とお母様が訊かれると

「お父さんに今度は叱られないように、時間を守ろうと思って、どうして大人は時間が守れるのか考えてみた。

それは、大人は腕時計をしてるから時間がわかるので時間が守れるんだなと思った。

僕は子供だから時計がない。

それで、隣の××さんにもらった時計をちゃんと持っていけば、帰る準備を始めなきゃいけない時間もわかって暗くなる前に帰れると考えたんだ」って。

そう?と言って抱きしめてやりました。

と話されるお母様の目には涙が。

その時点で、もう、こっちもうるっときそうなのですが、更に有働さんが

「お母様からお聞きしたのですが、何でも小さい頃は汲み取り屋さんになりたかった、とか。

本当ですか?」

すると若田さんが

「ああ、そうでしたね。

汲み取りの車は一体どうなっているんだか不思議で興味ありましたから、そんなこと言ってたかも知れないですね」

 

私は、ほ・ん・と・う・に・すごいなと思ったのです。

私、差別大反対派で人間平等派ですから、それを体張って示そうと中国人と結婚したのもあったかも、位。

だけど、その私でも。

無理。

あの汲み取り屋さんだけは、

無理。

だって。

 

本当にしぬほど臭いからね。しぬほど。

 

だから、私は、他のお友達と同じように、バキュームカーの来てる時だけは息を止め、走り、駆け抜ける。

「くっさーーーい」

って言わなかったとしても、心の中で思いっきり、そう言うわ、だって、本当に吐きそうになるのですもの。

だから。

汲み取り屋さんだけは、かわいそうと思ってた。

きたないって思ってた。

大きくなって浮浪者になりたいと思ったことがある私だったけど、あの汲み取り屋さんにだけは、絶対に近づきたくもないと思ってた、あの。

 

汲み取り屋さん。

 

その汲み取り屋さんに、一介の子供からさえバカにされ蔑まれるその仕事に就きたいと、

世界の頂点の憧れの仕事NO1の宇宙のコマンダーの方が、子供の頃におっしゃっていたんだ。。。。

 

私は、胸が熱くなり、泣きそうになったのです。(っていうか、今も、鼻水が・・・(T_T)

 

でも、他の視聴者の方も、同じ思いだったのですね(T_T)

(私がWIKI調べた理由の一つは「汲み取り屋さん」って、あの?と思ったからです。

私の子供の頃にはあった、あの?と。まさか、と。

私と3歳しか違わない方だとWIKIで知って、ああ、本当に多分本当に、あの、と。

 

今の若い人達にはわからないかも、ですね、あのすさまじい臭さ。

でも。

それでも、若い人達も、何となく、想像し・・・

 

いい話には、誰でも感動するのですね。

(あの臭さを知らない若い人達も泣きそうになった、と言うから、私は、今の若い人達を前より何割増で信用するようになりました)

 

若田さんの生命力溢れる、ハリのある声。

キラキラしたまなざし。

 

視聴者は、つい、心奪われるようにそれに吸い込まれTVに釘付けになる。

その話し方、そして、その話自体。

 

私達の目指したい高みです。

 

 

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